オランダ人は200kmもスケートする?!
- T .O
- Feb 21, 2021
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Updated: Mar 24, 2021
1年のうち5ヶ月は冬
太陽も暑い雲の裏に隠れて
なかなかのどんより模様
日本の秋のような
空高い薄い雲と気持ちいい青空も
冬のひんやり冷たい澄んだ空気と気持ちいい太陽の姿が見れるのも
なかなか貴重な季節のうちですね
そんなどんよりウィンターも
毎年マイナスまでは下がらないんですが
最近は5年に1度程度で−6°とかが続いたりして
そんな冬は街中の運河が凍って
引きこもってたオランダ人もかなりアクティブにスケートしまくる

オランダ家庭の9割はスケート靴を持ってるいるそうで...
まだ慣れない小さい子は
小学校の木の椅子みたいな椅子の背もたれに掴まって滑ったり
怖いもの知らずの子供は羨ましいくらいの身体能力で
アイスホッケーしてる子もいたり
パパママもベビーカー押しながらスケートしたり(大丈夫なのか?🙄 笑)
中には60歳は軽くいってるであろうじいちゃんもかなりの脚力とスタミナ
さて
素人がどうやって氷の厚みが充分か見極めるのか?
氷は運河や池の中央に向かって厚みが増していくので
まずは端の方
つまり第一歩踏み入れるところの
氷の色を見るのが大事らしい
色が暗ければ暗いほど氷の中の空気がない状態
つまり、よりしっかりとしていてスケートも滑りやすいんだとか
本格的な冬が始まると
テレビで過去のオリンピックスケート選手が
その年の運河の氷具合だとかについて話すんだとか🤔
というのもオランダでは
"Elfstedentocht" (エルフステーデントフト) 英:Eleven Cities Tour と言われる
フリースランド州内11都市を結ぶ
天然氷上で行われる長距離スケートのイベントが行われるほどスケートを楽しむ習慣がある
オリンピックのスピードスケートの成績からもわかるように
スケートはもはや国技ですね⛸


画像左:○で囲まれたのがフリースランド州
正式なイベントは1909年に始まったけれど1890年には11都市をスケートで訪れる人がもういたらしい
イベント実行の条件は氷の厚さが15cmに満たしていること
距離は200kmにも及び
スピードを競うものと完走を目的として楽しんで参加することのどちらも可能
画像右:紫色の線で結ばれたのがイベントのコース
Leeuwardenをスタートし時計回りに進みFranekerからDokkumへ北上してゴールのLeeuwardenに戻る行程
氷のコンディションが良いと判断されたら、イベント実行の発表とスタートが48時間以内に行われる
イベント参加者は各都市のチェックポイントでスタンプをもらっていく
もちろん毎年のように運河が凍り切ることもなく最後にこのイベントが行われたのは1997年
今年はなんと24年ぶりに運河は十分凍っていたけれど残念ながらコロナの影響で行割れなかったけれど個人でイベントの行程をスケートした人はいた
(ルート内にあった橋の下は氷が薄く通れなかったらしい)
なんと1986年のイベントでは
Willem Alexander国王(当時王子) が偽名を使ってこのイベントに参加し完走するまで気づかれなかったという
こんな規格外なことをするのもオランダのロイヤルファミリーだからかもしれない🙈
動画:Alexander国王(当時王子)がゴールした時の映像
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